季節の変わり目は気温や湿度の変化が大きく、肌が乾燥したりべたついたりと不安定になりがちです。特に春から夏、夏から秋は皮脂分泌と乾燥が交互に起こり、肌荒れを招くこともあります。そんなときこそ、基本に立ち返ったスキンケアが重要です。本記事ではプロの視点から「基礎スキンケアの5つのポイント」をご紹介し、季節の変わり目でも健やかな肌を保つ方法をお伝えします。
優しく汚れをオフする
肌に残るメイク汚れや余分な皮脂はバリア機能を乱し、乾燥や炎症の原因になります。季節の変わり目は特に皮脂の質が変わりやすいため、クレンジング選びと使い方が肝心です。
ポイントの概要
クレンジングはメイクだけでなく古い角質や汗、ほこりなどを取り除き、肌を整えるステップです。摩擦や過剰な洗浄は肌を傷つけるため、ジェルやクリームタイプなど肌に優しいテクスチャーが向いています。
適度な洗浄力で汚れを落としつつ、必要な皮脂や水分を残すバランスが大切です。特に夏の汗や秋の乾燥によるごわつきを一度にケアできるアイテムを選びましょう。
メイクが濃い日や紫外線ケア成分の多い日焼け止めを使った日は、ダブル洗顔不要のクレンジングが便利です。肌への負担を減らしながらしっかりオフできます。
具体的な実践方法
手と顔を乾いた状態でスタートし、クレンジング料を適量出して指先で優しく広げます。力を入れすぎず、汚れを浮かせるイメージで円を描きましょう。
メイクの落ちにくい目元・口元は、ポイントメイク専用リムーバーを先に使うと肌への摩擦が減ります。全体を流す際はぬるま湯（32℃前後）で丁寧に洗い流します。
ダブル洗顔は皮脂が多い時期におすすめですが、乾燥が強い場合はシンプルに1回だけ行い、洗いすぎを防ぎます。洗顔後はすぐに次のケアへ進みましょう。
プロのワンポイントアドバイス
肌が敏感なときはクレンジングの温度調節もポイント。熱すぎるお湯は避け、ぬるま湯で洗い流すと保湿成分が流れにくくなります。
週に1～2回、クレイや酵素を用いたマイルドな洗浄パックを取り入れると、毛穴の汚れをしっかりオフできます。肌の角質ケアとしても効果的です。
クレンジング後の肌は想像以上にデリケート。必ず優しくハンドプレスやタオルドライで水分を吸い取り、その後すぐに保湿を開始しましょう。
潤す化粧水の選び方と使い方
クレンジング・洗顔で汚れを落としたら、すぐに化粧水で水分を補給します。季節の変わり目は皮脂量と乾燥度の差が激しく、不足した水分を早急に補うことが重要です。
ポイントの概要
化粧水は肌表面だけでなく角質層のすみずみまで浸透させることで、後に重ねる美容液やクリームの効果を引き出します。保湿成分としてヒアルロン酸やセラミド配合のものを選びましょう。
さっぱりタイプとしっとりタイプの中間のテクスチャーを季節の変わり目に活用すると、べたつき過ぎずしっかり潤いを与えられます。
浸透力を高めるためにも、テクスチャーだけでなくpHバランスにも注目すると肌への親和性が高まります。
具体的な実践方法
手のひらに500円硬貨大を取り、両手で温めてから顔全体に押し込むように浸透させます。乾燥を感じやすい頬や額は重ねづけしましょう。
コットンを使う場合はパッティングを避け、コットンを肌に乗せて優しくなじませるイメージで。摩擦を減らすことで肌を守ります。
化粧水の浸透が足りないと感じたら、シート状マスクを10分ほど行うと集中ケアが可能です。その後のステップへの浸透が格段に良くなります。
プロのワンポイントアドバイス
冷蔵庫で冷やした化粧水を使用すると、肌引き締め効果やリフレッシュ感が得られます。特に夏場のほてりを抑えるのに有効です。
水分補給後はすぐに次のステップへ移ることで、蒸発を防ぎながら肌のうるおいをキープできます。タイミングが命です。
乾燥が深刻なときは美容液成分が配合された高保湿化粧水を選ぶと、時短ケアも叶います。化粧水選びは肌状態に合わせて使い分けましょう。
美容液で有効成分を集中チャージ
化粧水で肌を整えたら、美容液で不足しがちな栄養やゆらぎをケアします。季節の変わり目はバリア機能が低下しやすく、外部刺激に弱くなるため有効成分で肌を守ることが欠かせません。
ポイントの概要
美容液はビタミンC誘導体やナイアシンアミド、ペプチドなど特定の悩みにアプローチする濃厚なアイテムです。肌悩みに合った1～2種を選ぶのが基本です。
乾燥やくすみ、毛穴の開き、ハリ不足など、季節の変化で現れる悩みを見極めて組み合わせを検討しましょう。
肌に合わない成分は避け、刺激の少ない低刺激処方や無香料のラインナップも視野に入れると安心です。
具体的な実践方法
美容液は1回の使用量を指先2～3滴程度にし、手のひらで温めてから肌に押し込むように塗布します。乾燥しやすい部分は重ねづけしましょう。
目元や口元など皮膚が薄い部分は少量を優しくタッピングするように塗り込み、摩擦を防ぎます。
朝・夜の2回を基本に取り入れると、肌状態を安定させやすくなります。使用タイミングを一定にすることも大切です。
プロのワンポイントアドバイス
美容液は最新の処方ではなく、自分の肌に合うかを最優先に選ぶことが成功の鍵です。使い始めてから肌が安定するまで最低4週間を見込みましょう。
複数の美容液を混ぜる際は肌の反応をよく観察し、刺激を感じたら使用を中止して専門家に相談を。
夜は特に肌のターンオーバーが活発になる時間なので、寝る前の集中ケアとして美容液をフル活用すると効果を実感しやすいです。
潤いを閉じ込めるクリーム
水分や美容成分を補給した後は、乳液やクリームでフタをして蒸発を防ぎます。ここを省略するとせっかくのケアが半減してしまうため、最後のひと手間を大切にしましょう。
ポイントの概要
乳液は水と油分のバランスを整え、クリームはよりリッチな油分で保護膜を形成します。季節に応じてテクスチャーを選び分けると快適です。
春～夏は軽めの乳液、秋～冬はしっとり重めのクリームでシーズンごとに調整しましょう。
肌質や悩みに合わせて、保湿力の高いセラミド配合や、エイジングケア成分入りのアイテムも検討してみてください。
具体的な実践方法
クリームはパール粒大を手に取り、顔全体に均等にのばします。特に乾燥しやすい頬やUゾーンには重ねづけがおすすめです。
フェイスラインや首にも忘れずに塗ることで、老化サインを予防しながら美肌をキープできます。
朝は適度な油膜感が化粧のノリを良くするので、べたつき過ぎない乳液を活用するとメイク持ちがアップします。
プロのワンポイントアドバイス
就寝前はナイトクリームやフェイスオイルでスペシャルケアを行うと、睡眠中の肌再生をサポートします。
首やデコルテまでケアすることで、顔だけでなく全体の印象が若々しく整います。
クリームを塗ったあとは手のひらで顔全体を包み込み、体温で温めるようにハンドプレスすると浸透が高まります。
紫外線対策でダメージをブロック
季節の変わり目は紫外線量が変動しやすく、肌老化の原因となる光ダメージを受けやすい時期です。毎日のUVケアを徹底してシミや乾燥を予防しましょう。
ポイントの概要
紫外線はUVA（長波長）とUVB（短波長）があり、どちらも肌ダメージを引き起こします。日常生活ではPA+++以上、SPF30前後のものを選ぶと安心です。
日焼け止めにはノンケミカル（紫外線散乱剤）タイプとケミカル（紫外線吸収剤）タイプがあり、肌質に合わせて使い分けが可能です。
日焼け止めだけでなく、帽子や日傘、UVカット加工の衣服と併用すると効果的に紫外線をシャットアウトできます。
具体的な実践方法
スキンケアの最後にパール粒大を取り、顔・首・耳・デコルテまでしっかり塗ります。ムラなく塗るために数回に分けて重ねると安心です。
汗をかいたらタオルオフし、適宜ティッシュオフしてから重ね塗りすることで日焼け止めの機能をキープできます。
室内でも紫外線は窓越しに入るため、室内用の軽い日焼け止めや下地を使う習慣をつけましょう。
プロのワンポイントアドバイス
季節の変わり目は日焼け止めの使用感に違和感を感じやすいので、乾燥肌の方は保湿成分配合、オイリー肌の方はさらっとした使用感のものを選んでみてください。
日焼け止めは1日1回ではなく、2～3時間おきに塗り直すことで安定した紫外線防御が得られます。
夜はクレンジングでしっかりオフし、朝はスキンケア後すぐにUVケアを行うことで、日中のダメージを最小限に抑えましょう。
まとめ
季節の変わり目は肌が揺らぎやすいタイミングだからこそ、基本のステップを丁寧に行うことが大切です。クレンジングからUVケアまで5つのポイントを押さえ、肌の土台をしっかり整えましょう。
日々の小さなケアの積み重ねが、将来の肌の健康と美しさを左右します。ご紹介した方法を習慣化して、ゆるぎない美肌を目指してください。
さらに、眉メイクで表情まで整えたい方には「Gratia Eyebrow Pencil & Brush」がおすすめです。繊細なタッチで美しい眉を描き、日々のスキンケア効果をより一層引き立てます。ぜひ併せてご活用ください。
